赤ちゃんの肌は薄くて刺激を受けやすいため、様々な肌トラブルを起こしがちです。
うちの子にできたこの赤いブツブツは乳児湿疹?それともアトピー性皮膚炎?
気になったのでまとめました。
乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の違いはどうやって見分ける?
湿疹の出始めの頃は、乳児湿疹とアトピー性皮膚炎を見分けるのは、お医者さんでも難しいと言われています。
というのも、アトピー性皮膚炎は慢性化したり、繰り返し再発してしまう病気で、
湿疹の出始めの頃に診断しても、それが慢性化するのか一時的にできただけで治ってしまうものなのか検討をつけるのが困難だからです。
なのでお医者様に診てもらっても、まずは「乳児湿疹」と診断される場合がほとんど。
新生児から乳幼児の赤ちゃんに診られる湿疹は、カサカサでもジュクジュクでもひとまとめに「乳児湿疹」。
私の娘も小児科医で最初に診てもらった際には乳児湿疹と診断され、アトピーと診断するにはまだ時期尚早と言われました。
アトピー性皮膚炎と似ている脂漏性皮膚炎
前述の通り、乳児にできる湿疹のほとんどは「乳児湿疹」に分類されますが、その中でもよくあるのが「新生児ニキビ」と「脂漏性(しろうせい)湿疹」です。
※脂漏性湿疹は脂漏性皮膚炎とも言われますが、湿疹と皮膚炎は同義です。
生後2ヶ月くらいまでの赤ちゃんには、お母さんのお腹の中にいる時にお母さんからもらったホルモンが残っています。
そのため、皮脂の分泌が盛んで、皮脂量の多い部分に湿疹が出やすくなってしまうのです。
以下の場合は乳児湿疹のサインです。
- おでこなどを中心に顔や体に赤い湿疹ができる
- 頭や眉毛の生え際に黄色いかさぶたができる
新生児ニキビとは?
新生児ニキビとはその名の通り、新生児の肌にできるニキビのことを言います。
生後2週間から生後2ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんの顔や頬、おでこなどにでき、
思春期の子供に見られるような白い芯が入っているような見た目です。
赤く膨らみブツブツしていますが、漿液性丘疹(しょうえきせいきゅうしん)という水分を含んだブツブツが出ることもあります。
うちの娘もこのような新生児ニキビが見られましたが、経過をみているうちに治りました。
脂漏性湿疹とは?
生後1〜4ヶ月頃までの赤ちゃんによく見られる湿疹の一つです。
頭、ひたい、眉毛など毛穴が多いところにフケのようなものがついて、黄色っぽいかさぶた状になることがあります。
毛穴からは皮脂とという脂肪分が分泌されていますが、この皮脂が過剰に分泌された結果、脂漏性湿疹は起こります。
この脂漏性湿疹がアトピー性皮膚炎とよく似ているのですね。
アトピー性皮膚炎と湿疹の違い
アトピー性皮膚炎はアレルギー体質が関係する病気と言われています。
症状を見きわめて、対応していくことが大切です。
一般的に、アトピーは脂漏性湿疹や新生児ニキビと比べると頭や顔全体に出やすく、体や手足にみられることも多いとされていますが、
その区別が難しい場合はしばらく経過をみます。
なお、脂漏性湿疹の方は生後4〜5ヶ月頃には軽快するのに対し、アトピー性皮膚炎は慢性化したり、
再発を繰り返します。
以下の場合はアトピー性皮膚炎の病気のサインです。
- ジュクジュクした赤い湿疹
- 耳の付け根が切れる
- 治ってもすぐにまたできる
アトピー性皮膚炎については「アトピー性皮膚炎ってどんな病気?」で詳しく解説していますので、よろしければそちらもご覧ください。
家庭でのケアは、肌を清潔にすることととにかく保湿!
脂漏性湿疹でも小さなかさぶたがある時は皮膚科を受診しましょう。
薬を処方されますので、医師の指示に従って正しく使用してください。
そして、家庭でできるケアと言えば、肌を清潔に保つことと、保湿をすることが大切です。
お風呂やシャワーで1日1回は石けんでキレイに洗い、汚れや余分な皮脂を落としてあげましょう。
水分をふき取るときはタオルで優しく押さえるようにし、ゴシゴシとこすらないように気をつけてくださいね。
その後は必ずクリームやベビーオイルで保湿をするようにしてくださいね。
保湿にはアロベビー ミルクローションがオススメ!
乳児湿疹に悩んだうちの娘にも使用していたのがアロベビー ミルクローションでした。
市販のものからネット販売しかしていないものまでいくつも試しましたが、
最終的にうちではアロベビー ミルクローションに落ち着きました。
私自身が敏感肌で、中にはピリッとしたり痒みが出てしまうローションなどもありましたが、
そういったこともなく快適に使えています。
参考文献
見てわかるアトピー性皮膚炎のスキンケ(主婦の友社)
はじめてママ&パパの育児(主婦の友実用No.1シリーズ)